理事長挨拶


新理事長挨拶

奥野英子 (日本リハビリテーション連携科学学会理事長

  • 3月11日(金)に発生した東日本大震災により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々、関係者の皆様に、心からお見舞い申し上げます。被災地の皆様のご健康と1日も早い復興を願っています。

    わが国において未曾有の災害をもたらした3月11日の地震と津波の日に、大津市において日本リハビリテーション連携科学学会の理事会を開催致しました。関東方面から大津市に向かっていた理事の方々は新幹線に閉じこめられ大変でしたが、その地震がこのような大災害をもたらすとは、その時には、思いもよりませんでした。
    そのようななかで開催された理事会において、2011年度から2014年度までの3年間の新役員が決定されました。会員の皆様のご協力により、2010年秋に行いました役員改選の結果、25名の理事、2名の監事が選出され、本理事会において、理事長、副理事長、常任理事等が選任され、第12回大会2日目の3月12日に開催された総会において承認されました。
    1999年3月に創設された日本リハビリテーション連携科学学会は13年目を迎えました。本学会初代理事長はわが国のリハビリテーション草創期に基盤を作られた三澤義一先生、2代目理事長はわが国の総合リハビリテーション、地域リハビリテーションを牽引してこられた澤村誠志先生でした。このような立派な理事長の後に、3代目として理事長を拝命いたし畏れ多い思いですが、会員の皆様、役員の皆様、各種委員会委員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
    東北、北関東で大被害をもたらした地震、津波、そして世界的な恐怖となっている原発の事故のさなかで、今後の本学会のあり方を考えるとき、気が遠くなるような目眩が致します。これらの大災害の中で、我々の学会が支援対象としている障害のある方々、高齢の方々に対して何ができるのか、真剣に考えなければならない状況です。
    現在、障害関係では、13の障害関係団体の連合体であるJDF(日本障害フォーラム)のもとに「東日本大震災被災障害者総合支援本部」が設置され、そのもとに「みやぎ支援センター」「障がい者支援センターふくしま」などを拠点に、被災した障害者の実態把握と支援活動が活発に行われています。そのほか、「東日本大震災聴覚障害者救援中央本部」「東日本大震災視覚障害者支援対策本部」「東北地方太平洋沖地震全難聴対策本部」などが設置されたほか、専門職による活動としては、リハビリテーション専門医、PT、OT、ST等による生活不活発病を防ぐための活動なども行われています。  
    本学会の会員の皆様におかれてもそれぞれの場において、本大災害に関わる支援活動等に関わっていらっしゃると思いますが、お身体に気をつけられて、貢献されて下さることをお願いいたします。

  • 画像 奥野理事長奥野新理事長(右)、上村数洋理事とともに
    (第12回大会場にて)
  • 新理事長としての挨拶文が、例を見ない大惨事のことばかりになってしまいましたが、 学会本来のあり方については、昨年夏から秋にかけて、関東近辺の若手の学会員にお集まりいただき、「学会のあり方検討会」で活発な議論をしていただきました。新たな役員でスタートする今年度からは、この「検討会」で打ち出されたこれから取り組むべき課題が沢山あります。目がくらむような大災害を前にこれらの課題が小さなものに見えてしまうような気もしますが、本学会は本来、障害のある当事者の視点に立って、総合的なリハビリテーションサービスが適切な時期に、適切な量と良好な質で提供されるようになることを目指しています。
    そのためには、リハビリテーションに関わる様々な専門職、専門職能団体、専門諸機関による連携が必須です。その実現のために創設された学会です。本学会には様々な自主研究会や各種委員会がありますので、会員の皆様、是非、それらにご参加いただき、本学会が本来の目的を実現できるようにご支援・ご協力をお願いいたします。